2008年02月08日

幸せって?

僕はここのお家に来てからお兄ちゃんができたんだ。

僕はそのお兄ちゃんが大好きなんだ。

つくねって名前だよ。

でも僕は最初からつくねお兄ちゃんが好きだった訳じゃないんだよ。

最初はイヤでイヤで仕方なかったんだよ。



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だってつくねお兄ちゃんは僕を見るなりいきなり飛び掛ってきたんだ。

僕だって突然の事だから驚いて噛み付こうとして闘ったんだ。

でもつくねお兄ちゃんはとっても強かった。


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僕のおでこに噛み付いたんだ。

僕は痛かったけどつくねお兄ちゃんは僕よりも偉いんだって事がわかったよ。

だから僕はつくねお兄ちゃんに逆らわないようにしたんだ。

そうしたらすぐにつくねお兄ちゃんは僕と遊んでくれるようになったんだ。

つくねお兄ちゃんは僕に色んな事を教えてくれるんだ。

「わさびいいかぁ〜。お兄ちゃんの言う事ちゃんと聞くんだぞ」

いつもそう言って僕に人間への甘え方を教えてくれるんだ。

おトイレの場所やお散歩の仕方も教えてくれるんだ。



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そんなつくねお兄ちゃんも捨てられた子なんだって。

捨てられる?

捨てられるってなんだろう?

僕達は生きているんだよ。

毎日を精一杯生きているんだよ。

それなのにその僕達をどうして捨てるの?

つくねお兄ちゃんはお洋服を着てみぞママのお友達のお家に捨てられていたんだ。

今から丁度1年前だよ。

つくねお兄ちゃんは寒い空の下に捨てられていたんだ。

どうして人間は僕達を捨てるんだろう?

僕はこのお家に来てから毎日その事を考えているんだ。

でもその答えはまだ見つからないんだ。

だからみぞママに聞いてみたんだ。

みぞママも考えてるけどまだ答えが見つからないんだって。

『命』 を捨てる。

いらなくなったゴミをゴミ捨て場に捨てに行くように僕達を捨てる。

人間のやる事は僕には全然理解できないんだ。

どうしてこんな事をするんだろう?

捨てるくらいなら最初から一緒に暮らさなければいいのに。。。

捨てるくらいなら。。。



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僕も捨てられそうになったんだ。

ううん、違うな。

殺されそうになったんだ。

僕はもう役立たずだからいらないんだって。

だから殺されそうになったんだ。

でも僕はこうしてちゃんと生きている。

僕達にも 『命』 があるよ。

人間と同じ 『命』 があるんだよ。

その大切な 『命』 を捨てないで。

僕やつくねお兄ちゃんの 『命』 を捨てないで。

みんなの 『命』 を捨てないで。



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僕達はあなたに笑顔を送るよ。

僕達はあなたに感謝を送るよ。

僕達はあなたに愛を送るよ。

そうして僕達はあなたから同じものを貰うよ。

それが 『命』 と 『命』 が一緒に居る意味だと思うんだよ。

それが 『幸せ』 だと思うんだよ。

僕の 『幸せ』 

あなたの 『幸せ』

みんなの 『幸せ』

僕は 『幸せ』 になるんだ。

その為に 『命』 を授かったんだよ。

『幸せ』 になるために。。。












ニックネーム みぞ at 23:20| Comment(12) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2008年02月04日

生きるという事

僕は2004年7月に生まれたけど、今まで生きていると感じた事は無かったよ。

暗い世界に押し込められて何をする訳でもなく、ただただ時間が過ぎていた。

どれほどの長い時間だったかな?

どれほどの辛い時間だったかな?

来る日も来る日も箱の中だけを見つめて時間が過ぎるのをじっと待っていた。

光も入らない、何の音もしない箱の中だけが僕の世界だった。

でも僕の世界はそこだけでは終わらなかったんだ。

僕の世界は本当は何処までも広がっていたんだ。

僕は生まれて初めてその事を知ったんだ。



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太陽の暖かさを知ったんだ。

空の青さを知ったんだ。

土のぬくもりを知ったんだ。

朝が来て、夜が来て、また朝が来て・・・

時間というものはそうやって過ぎている事を知ったんだ。



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皆で仲良く遊ぶ事。

皆で仲良く手を取り合う事。



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箱の外の世界には色んなものがあったんだ。

箱の外の世界には色んな人間が居たんだ。

僕が出会った事の無い色んな人、事、物。

その全てが僕には初めてだったんだ。

そして僕は気づいたんだ。

これが生きるという事なんだ。



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時間と闘い、空腹と闘い、死と闘う。

ただ、息を吸い、同じものだけを見つめ、何一つ無い世界。

あんなのは生きているとは言わないんだ。



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太陽を眩しいと感じたり、風が気持ちいいと感じたり。

皆と笑顔でお話したり、皆と一緒に遊んだり。

誰かに愛を与えたり、誰かに愛を貰ったり。

これが生きるという事なんだ。

僕は今生きている。

生まれて初めてそう思える。

これが生きるという事なんだ。

生きるという事なんだ。。。







ニックネーム みぞ at 18:36| Comment(16) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2008年02月01日

繁殖犬からの卒業

僕はここのお家に来てから少しずつ元気を取り戻しているんだ。

毎日ごはんが食べられて、喉が渇いたらお水が飲めて。

当たり前で普通の事だけど僕にとっては生まれて初めての事だったんだ。

『おやつ』 というものも初めて食べたよ。

びっくりしたよ。ごはん以外にも食べる物が貰えるなんて。

だから最初はおやつが食べるものだなんて事に気づかなかったんだ。

でもここのお家の子が食べていたから食べ物だって事に初めて気づいたよ。



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こんなに美味しいものが食べれるなんて僕は生まれて初めて知ったんだ。

食べた後はお外でみんなと遊んだりして毎日楽しく暮らしているよ。



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僕だけこんなに楽しくていいのかな?

あそこに居るみんなはまだ苦しい思いをしているのに。。。

僕だけこんなに幸せでいいのかな?

あそこに居るみんなはまだ悲しい思いをしているのに。。。

でもみぞママとこうちゃんパパが僕に言ったんだ。

「あそこに居るみんなの事は色んな人が色んな方法で助けようとがんばっているからね。
決して諦めたりしていないよ。
だからわさびはみんなの希望になるようにこれからもっと幸せになろうね。」

僕にそう言っていたんだよ。

僕が元気になって幸せになる事でみんなの希望になるなら、僕は幸せになりたい。



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こうやって人間と手を取り合って生きていく道を選ぶよ。

みんなの希望になりたいよ。

人間のお金の為に子供をつくらされる道具ではなくて僕だけの幸せを掴むよ。

そのために僕は手術を受けたんだ。

二度と繁殖の道具にされないように手術を受けたんだ。

手術の後は一人で心細かったけどみぞママは僕をちゃんと迎えに来てくれた。

僕の為に来てくれたんだ。

迎えに来てくれる人が居るってこんなに嬉しい事だったんだね。

一緒に帰るお家があるってこんなに嬉しい事だったんだね。



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僕はこの日初めて心が落ち着く場所があるって事を知ったんだ。

安心して寝られる場所があるって事を知ったんだ。



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そしてみぞママが僕に言ったんだ。

「これで本当に繁殖犬から卒業だよ。
二度と人間のお金の為に利用される事なんて無いんだよ。
わさび卒業おめでとう。」

そう。僕は二度と人間のお金の為に利用されないんだ。

僕は二度とあの世界へ戻る事は無いんだ。

そんな事を思いながら眠りに付いたんだ。



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お腹がいっぱいになるまでごはんが食べられる。

喉が渇いたらお水が飲める。

太陽の下で思いっきり遊べる。

安心して眠れる場所がある。

信頼できる人間がいる。

僕はここに来てからこんなにたくさんの事を知ったんだ。

当たり前の事かもしれないけど僕は今まで知らなかったんだ。

僕はようやくあの世界から、お金の為の繁殖犬から卒業したんだ。

卒業したんだよ。。。















ニックネーム みぞ at 19:39| Comment(12) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2008年01月30日

手のぬくもり

僕は今までずっと人間の手が嫌いだった。

人間の手は僕たちを叩く為の物だから。

人間の手は僕たちを放り投げる為の物だから。

だから人間の手は大嫌いだ。



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僕は今までそうやって怖い思いをしてきた。

でも僕たちにとってはそれが普通の事だった。

叩かれると怖くて痛いから人間の手は嫌いだった。

だから最初は僕に差し伸べられた手が怖くて仕方なかった。

人間の手が僕の方へ伸びてくると叩かれるのかと思って怖くて仕方なかったんだ。

でもみぞママは僕を一度も叩いていないんだ。

僕にはそれが不思議で仕方なかったんだ。

いつ叩かれるのかと思うと怖くて僕の体はずっと震えていたんだ。

そんな時にみぞママは僕に言ったんだ。

「誰もわさびを叩いたりしないよ。放り投げたりしないよ。
人の手は叩く為にあるものじゃないんだよ。わさびを抱きしめる為にあるんだよ」

そう言ったんだ。



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僕があそこを出た時にみぞママとは違う女の人が僕を抱きしめていたのを思い出した。

初めてお外に出たあの日に寒い中しっかりと僕を抱きしめてくれていたんだ。

一緒に居た女の人たちも誰も僕を叩いたりしなかった。

皆で僕の頭を撫でてくれた。

僕はその時に思ったんだ。

温かい。人間の手が温かい。

そんな風に思ったんだよ。



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あの日から何日も経つけど僕は一度も叩かれていないよ。

僕が悪さしても僕は一度も叩かれていないよ。

みぞママの手はいつも僕を撫でてくれる。

とても温かい手で撫でてくれる。

そうして僕を抱きしめてくれる。

2本の手で僕を抱きしめてくれる。

僕は知ったんだ。

人間の手のぬくもりを知ったんだ。

生まれて初めて人間の手は温かいという事を知ったんだ。

その手のぬくもりを知ったんだ。



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もしかしたら人間はそんなに酷いものじゃないのかもしれない。

僕はそんな風に思い始めていた。

手のぬくもりを知ってから。

人間のぬくもりを知ってから。

そんな風に思い始めていたんだ。。。

ニックネーム みぞ at 21:15| Comment(18) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2008年01月28日

僕の声

僕はここのお家に来てから気づいた事があるんだ。

僕は他のみんなと何かが違うんだ。

みんな仲良くお話してるよ。

あの女の人ともお話してるよ。

伝えたい事がある時は 「ワンワン」 言ってお話ししてるよ。

でも僕は、僕の声だけ出ないんだ。

みんなみたいに僕だけ声が出ないんだ。

何でだろう?

でも僕が今まで居た場所では誰も声が出なかったよ。

皆でお話ししたいことがたくさんあったのに、誰も声が出なかったよ。

だから僕は僕達は声が出ない生き物なんだと思ってたよ。

でもどうやらそれは違ってたみたいなんだ。

ここのお家の子達も他のお家の子達もみんな声が出せるんだ。

どうして僕達だけ声が出せなかったんだろう。

僕は昔を思い出して考えてみたんだ。

生まれたばかりの頃はちゃんとお母さんとも兄弟ともお話したよ。

でもある日突然声が出なくなったんだ。

僕達が誰ともお話できないようにあの人間が僕達の声を出せないようにしたんだ。

僕達はあの人間達の手で声を奪われたんだ。

それは 『声帯手術』 というらしい。

それをされると声が出なくなっちゃうんだ。

だからあそこに居るみんなは誰も声が出なかった。

僕の声にならない声を聞いてこのお家の人達は目からお水を流していたよ。

男の人も女の人も僕の為に泣いていたんだ。

僕の事を抱きしめて泣いていたんだ。

「どうしてこんなことをするんだ」
 
そう言って男の人も女の人も僕を抱きしめて泣いていたんだ。

僕はその時思ったんだ。

この人達は信じていいのかもしれない。

あそこに居た時の人間達とは違うのかもしれない。

もしかしたら僕はもう一度人間を信じる事が出来るかもしれない。

信じてみたい。信じたいんだ。人間を。。。

僕はそんな風に思ったんだ。



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この日から僕はこの男の人と女の人を信じる事に決めたんだ。

男の人を呼ぶ時は 『こうちゃんパパ』 って呼ぶ事にしたんだ。

女の人を呼ぶ時は 『みぞママ』 って呼ぶ事にしたんだ。

僕の声は出ないけど僕が呼ぶと二人ともちゃんと僕を見てくれるよ。

僕の心の声をちゃんと聞いてくれるよ。

「わさびの声は出ないけど、心の声が聞こえる人間は居るんだよ。
聞いてくれる人間は必ず居るんだよ」

みぞママがそう僕に教えてくれたんだ。

皆さんにも聞こえますか?

僕達の声無き声が。。。

心の声が。。。







ニックネーム みぞ at 19:34| Comment(22) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2008年01月26日

生きるために・・・

この家に来てからの僕はとても穏やかな時間を過ごしているんだ。

僕は生まれて初めて心地良く寝られたんだ。

僕がずっと寝ていたところは硬くて冷たくて汚かったんだ。

でもここの家に来てからはフワフワした物の上で寝かされたよ。

最初はフワフワした物の上に居ると落ち着かなくてなんだかイヤな気分だった。

だから僕はすぐに部屋の隅へ行き硬い場所を探したよ。



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硬くて冷たい場所でしか寝たことが無かったからそこ以外は落ち着かなかったんだ。

でも女の人はすぐにフワフワした物の上に僕を移動させたんだ。

「ここで寝ていいのよ。ここの上は気持ちがいいのよ。体が痛くないから」

僕を移動させながらそう言っていたよ。



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それからその女の人は僕の隣に寝始めたんだ。

僕はびっくりしたよ。びっくりしたから飛び起きちゃったよ。

でもその女の人は当たり前のように僕と一緒に寝始めたんだ。

僕はイヤだったけどフワフワした物の上で寝かされて少しずつ眠くなってきたんだ。

そして僕は生まれて初めてゆっくり気持ち良く眠る事が出来たんだ。

そしてこの家に来てから4日目の朝に僕は又車に乗せらたれたよ。

どこへ行くのかわからなかったけどとりあえず一緒に行ったんだ。

その場所は僕が、僕達が一番嫌いな場所だった。。。

僕の仲間はその場所へ連れられて行くと2度と戻って来なかったから。

そこで 『注射』 という名の変な物を打たれて、誰も息をしなくなるから。

それを打たれると僕の仲間は皆死んじゃうから。。。

それは 『安楽死』 という名前だけど本当はとても残酷な事なんだ。

だって僕達は生きていたいのに、もっともっと生きていたいのに。。。

誰も病気なんてしてないのに。健康なのに。。。

それなのにそこへ連れられて行った仲間は誰も帰って来なかった。

ついに僕の番が来たんだ。ついにその時が来たんだ。僕はそう思って覚悟したよ。

でもその女の人はそこに居る 『先生』 と呼ばれる人にこう言ったんだ。

「シャンプーとワクチン注射と血液検査と健康診断をお願いします。
シャンプー後にすぐに迎えに来ますから」

先生という人にそう言った後に、僕に向かってこう言ったんだ。

「2時間だけ待っててね。お注射されたり血を採られちゃうけど痛くないよ。
わさびの健康の為に調べるんだからね。2時間経ったら迎えに来るからね」

そう言って居なくなったんだ。

それから僕は色んな 『検査』 という物を受けたよ。

生まれて初めて 『シャンプー』 という事をされたよ。

それはとても気持ちが良くて、何だかとてもスッキリしたんだ。

それから少し待っていたらあの女の人が僕を迎えに来たよ。

言ったとおり本当に僕の事を迎えに来たよ。

僕はとても嬉しかったんだ。

あんまりにも嬉しくて僕は思わずその女の人に飛びついたよ。

そうしたら女の人は僕の事を見てこう言ったんだ。

「怖かったのかな?大丈夫だったかな?さあ一緒にお家に帰ろうね」

僕は嬉しかった。生まれて初めて人間の言う事を信じられた。

この人は信じていいのかもしれない。

信じたい。

僕はそう思ったんだ。。。



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そうして僕は又このお家に帰って来たんだ。

病院と呼ばれる場所から僕は生きて帰って来られたんだ。

僕の仲間は皆あそこで注射を打たれて殺されていたのに。。。

本当はあの場所は生きるために行く場所だったんだ。

僕は生きる。僕はこれからも生きるためにこのお家に帰って来たんだ。

そう。生きるために。。。

死んでいった仲間のためにも僕は生きていくんだ。。。


続きは又今度・・・











ニックネーム みぞ at 19:40| Comment(18) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2008年01月25日

生まれて初めての事

2007年12月7日。

僕は生まれて初めてお月様を見たよ。

それまでの僕の頭の上は僕が立ち上がることも出来ない位の高さしか無かったんだ。

あの箱の中が僕の全ての世界だったよ。

でも僕はこの日初めて知ったんだ。

僕の頭の上にはずっとずっと上まで世界があるんだって事を。

横にも下にもどこまでも世界が続いてる事を知ったよ。

初めて見たお月様。とても綺麗だったよ。

でも外の世界は色んな音がして色んな人間が居て僕は怖くて震えが止まらなかったんだ。

でもその女の人たちは震える僕の事を抱きしめてくれたんだ。

温かい手で撫でてくれたんだ。そして皆で僕に言ったんだ。

「今までよくがんばったね。今日からは辛いことも悲しい事も無いよ」

そう言ったんだ。でも僕にはその言葉の意味がわからなかったよ。

辛いって何?悲しいって何?

だって僕は生まれてからずっとあの世界で生きてきたから。

それが辛くて悲しい事なんて思わなかったから。僕らにとってはそれが全てだったから。

そうして僕は一人の女の人に連れられて生まれて初めて車に乗ったんだ。

その車はどんどん走ったよ。車が揺れて僕はとても怖かったよ。

でもその女の人は僕にずっと話しかけていたよ。

「大丈夫よ。心配しないで。
これから暖かいお部屋に行って、お腹いっぱいごはんを食べるのよ」

ずっとそうやって僕に言い続けていたんだ。

暖かいお部屋?お腹いっぱいにごはんを食べる?

そんな事がある訳無いんだ。僕には今まで一度もそんな事無かったんだから。。。

でもその人の言う事は本当だったよ。僕は暖かくて明るいお部屋に入ったよ。

そうして僕は生まれて初めてお腹いっぱいにごはんを食べたんだ。

生まれて初めてお水をいっぱい飲んだんだ。

その日はお腹がいっぱいですぐに眠たくなったよ。

でもこれは夢なんだ。きっときっと夢なんだ。

目が覚めたらきっと又、あの暗くて狭くて汚い世界に戻ってるんだ。

そう思いながら僕は眠りについたんだ。。。



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でも、夢は覚めなかった。

僕は寝て起きても暖かいお部屋の中に居たんだ。

そして昨日の女の人が僕に言ったんだ。

「今日から君の名前はわさびだよ。わさびよろしくね。
これからここで色んな事を覚えていこうね」

そうして又僕にごはんをくれたんだ。お水もいっぱい飲ませてくれたんだ。

そして僕は頭を撫でられた。又叩かれるのかと思って僕は体を震わせた。

でもその女の人は僕を撫でて抱きしめてくれたんだ。

「怖がらないで。ここには怖いことなんて何もないから」

そう言いながら僕を抱きしめて離さなかった。

でも僕は体の震えが止まらなかった。。。

人間の言う事なんて信じられないから体の震えが止まらなかった。。。


続きは又今度・・・






ニックネーム みぞ at 13:13| Comment(22) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2008年01月24日

わさびです

初めまして。

僕は 『わさび』 という名前です。

僕は2004年7月にこの世界に生まれました。

生まれたばかりの頃はちゃんとお母さんと一緒に暮らしていました。

でもいつからだったかな?

僕はずっと光の当たらない暗くて狭くて汚い世界を生きていました。

時々食べるものと飲み水を貰っていました。

生まれてから一度もお腹いっぱいになった事はありませんでした。

そうやってずっと生きていました。

そして時々、女の子と会わされました。

僕とその女の子の赤ちゃんをつくるために・・・

その後は又暗くて狭くて汚い世界に押し込められました。

でも僕は何にも感じませんでした。

生まれてからずっとそうやって生きてきたから。

僕の周りに居る仲間もそうやって生きているから。

それが普通の事だと思って生きてきたから。

どんなにお腹が減っても、どんなにのどが渇いても、それが普通の事だと思ってました。

そう。あの日までは・・・

それは2007年12月7日の事でした。

女の人が4人で僕を見つめていました。

僕は人間が嫌いでした。

人間は僕を見ると僕を叩いたり僕を放り投げたりしていたから。

だから人間と目を合わせる事なんて怖くて仕方なかったんです。

でもその女の人達は少し違った目で僕を見ていたんです。

それから僕は一人の女の人に抱っこされました。

その手はとても温かくて、とても優しくて、その手で僕を撫でてくれたんです。

生まれて初めての経験でした。

その日から僕の運命は大きく変わりました・・・



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これから僕の事をゆっくりお話していこうかな・・・

続きは又今度・・・

ニックネーム みぞ at 01:53| Comment(22) | 自己紹介 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする