2008年04月30日

しじみくん

この前僕のお家にまたダックス君がやって来たんだよ。

ママが言うにはこの子もひじき君と同じところから来たんだって。

ママはその子に1ヶ月も前に会っていたのに、助けるのが遅くなった事を悔しがっていた。

まさかそこに居るとは思ってなかったから本当に驚いたんだって。



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一度飼い主に捨てられたけど、やっぱり一緒に居たいと言ったその気持ちが、
まさか嘘だと思わなかったから。。。

そこに居たことがどうしても信じられないし、悔しかったみたいだよ。

僕も悔しいよ。

だって一緒に居たコーギーの子だけを連れて帰って、
どうしてこの子を置いて帰ることが出来たの?

どう考えたっておかしいでしょ?

だってそこに居たら何日か経ったら殺されちゃうんだよ。

殺される事がわかっててどうしてそこに置いていけるの?

僕にはさっぱりわからないよ。

でもこの子の命は繋がった。

再び明るい太陽の下を歩くために。

今度こそ2度と離れない家族と巡り会うために。



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とっても明るいお顔で笑うんだよ。

とっても人が大好きで全身で嬉しさを伝えるんだよ。

僕は思ったんだ。

この子は僕が大好きだったひじき君に似てるんだなって。

だから僕はこの子とも仲良くなれるかもしれない。

そう思ったんだよ。



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みんなでひなたぼっこしたんだよ。

僕とつくねお兄ちゃんとこの子と。



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ごんたお兄ちゃんとあずきちゃんと。

みんなでお庭で遊んだよ。

この子もとっても楽しそうに笑っていたよ。

元気いっぱいにお庭を走って遊んでいたよ。



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僕はこの子と仲良くなりたいから思い切って名前を呼んでみたんだ。

「しじみ君」 って、思い切って呼んでみたんだ。

しじみ君は嬉しそうに尻尾を振って僕と追いかけっこしてくれたんだ。

また僕のお友達が増えたんだ。

これから毎日一緒に遊ぶんだ。

これから毎日一緒に笑うんだ。

僕達の毎日は楽しくなると思うんだ。



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でもしじみ君には一つだけ気になることがあるんだって。

僕にその事をお話してくれたんだ。

今まで一緒に暮らしていたコーギー君の事が気になってるんだって。

元気にしているのか?

又捨てられたりしないか?

心配しているんだって。

今の僕達に出来ることはその子の幸せを願うことだけ。

それしか出来ない事が悔しいって言ってたよ。

しじみ君の思いはいつかもとの飼い主に届くことはあるのかなぁ。。。

しじみ君の思いに気付くことはあるのかなぁ。。。

どうなんだろうなぁ。。。








ニックネーム みぞ at 20:18| Comment(14) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2008年04月07日

暗闇さえも照らすほどに

僕はこの前そると君とせさみちゃんと一緒にお出かけしたんだよ。

お出かけした理由はせさみちゃんのお見合いの為だったんだ。

お見合いって何?

何だかよくわからなかったけど僕も連れて行って貰ったんだよ。



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僕たちを待ってくれていたのはとっても優しくて温かい人達だったよ。

そると君とせさみちゃんといっぱい遊んでくれて2人とも凄く楽しそうだった。

僕はその時に思ったんだ。

心の優しい人間はたくさん居るんだなぁって。

僕たちの事をとても大切に思ってくれる人間はたくさん居るんだなぁって。



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そると君もせさみちゃんもその兄妹たちも人間の手によって捨てられた。

でも人間の手によって助けられて人間の手によって幸せになる。。。

同じ人間なのに酷い人間と優しい人間が居るんだね。

僕は今まで酷い人間にしか出会った事は無かった。

でもあそこを出てから出会った人間たちは僕の事を思い僕を必要としてくれた。

そると君とせさみちゃんも一度は必要ないからと捨てられた命。

でもその命を必要として大切に思ってくれる人たちが居るんだね。



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僕たちはこの世界に産まれてから出会う人間を選ぶことは出来ない。

出会った人間によって僕たちの運命は大きく変わる。

最初から最期まで幸せに暮らせる子達がいる。

でも最初から最期まで辛い思いしかしない子達もいる。

この違いは何ですか?

どうして辛い思いをしなくてはいけない命があるんですか?

僕には今もまだその答えが見つからない。



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そると君とせさみちゃんはこれからずっと幸せで温かい日々が待ってるんだね。

僕が耐えてきた生活なんかしなくてもいいんだよね。

その命を必要としてくれる人たちが居るんだよね。

一度は見捨てられた小さな命。

でもその命は明るい光を浴びて輝き始めた。

これから先の未来を明るく照らす優しい人たちの手によって。

輝きだした小さな命。

これから先もずっと輝き続けてほしい。

まだ暗い世界に閉じ込められている命さえも明るく照らし出すほどに。

もっともっと輝いてほしい。

その光で暗闇さえも照らすほどに。。。





ニックネーム みぞ at 20:06| Comment(12) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2008年03月30日

『そると』 くんと 『せさみ』 ちゃん

この前僕のお家に小さいお客様が来たんだよ。

産まれてからまだ2ヶ月くらいしか経ってないんだって。

すごくフワフワですごく可愛らしいんだよ。



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そるとくんとせさみちゃんは全部で6頭兄妹なんだって。

産まれた時はみんな喜びの声をあげて産まれて来たんだよ。

これからいっぱい幸せになるぞ!!

そう思って喜びの声をあげたんだよね。



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でもみんなの誕生に困った人間が居たみたいなんだ。

命が誕生するという事はとても幸せな事だと思ってたよ。

でもその誕生を望まない人間が居たんだよ。

おかしいよね。

望まれない命の誕生なんてあるはずが無いのに。



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望まれていなかった命だから最初から無かった事にしちゃえばいい。

そんな事を考える人間が居るんだよ。

この世界に 『生』 を受けたのにわずか1ヶ月で失われるところだったよ。

誰かと幸せになる為に産まれてきたのに。

誰かを幸せにする為に産まれてきたのに。



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でも今みんなが生きている。

一度は失われそうになった命だけど今こうしてここに存在している。

その命を失う為にこの世界に 『生』 を受けた訳じゃない。

生きる為に 『生』 を受けたんだから。

これから出会う新しい家族を幸せにする為に 『生』 を受けたんだから。



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これからもずっと生きるんだよ。

小さな小さな命たち。

その小さな体に沢山の幸せを詰め込んで。

この世界を生きるんだ。

君たちの未来は光り輝いているからね。

最期の瞬間まで精一杯生きるんだ。

失われてしまった沢山の命たちを忘れない為にも精一杯生きて欲しい。

それがこの世界に 『生』 を受けた意味だと思うんだ。

僕らは生きよう。

精一杯生きていこう。


















ニックネーム みぞ at 22:52| Comment(12) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2008年03月23日

普通であること

近頃の僕は毎日が充実しているんだ。

今まで知ることの無かった生活。

僕らにとっては想像も出来なかったこの生活。

生まれてからずっと闇の世界に居たからこんな生活がある事を知らなかった。



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太陽の光がこんなにも暖かいという事を知らなかった。

草や木々が緑色に輝きだして綺麗な花を咲かせる事を知らなかった。

毎日が新しい事の発見なんだよ。

毎日が楽しくて仕方ないんだよ。



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穏やかに過ぎていく毎日。

大好きな人と大好きな仲間に囲まれて幸せな毎日。

僕はやっと手に入れたんだ。

普通の毎日を。

特別何がある訳ではないけど普通の生活が出来る事の喜び。

僕はやっと手に入れたんだ。



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でも僕が幸せに暮らしている今でも苦しんでいる仲間が大勢居るんだね。

ママが僕に教えてくれたんだ。

「この前わさびと同じ様に辛い思いをしてきた子が沢山見つかったんだよ。
でもこれでやっと太陽の下で暮らせると思ったのに又暗闇の世界へ連れて行かれた。
今まで地獄に居たのに又別の地獄に連れて行かれた子が居るんだよ」

そう言いながらママは悔しくて仕方ないと言っていたんだ。

僕と同じ様に人間の私利私欲の為に利用されてきた子達。

とても酷い状態で何年も過ごす事を強要されていた沢山の命たち。

それでも優しい人達のおかげで救われた命がある。

その事には僕も感謝しています。

でも又も闇へ連れ去られた僕らの仲間。

今まで辛い生活をしてきたのにまだその生活を強要するんですか?

どこまで僕らを利用したら気が済むんですか?



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あんな生活が普通で当たり前になっているなんておかしいでしょ?

僕もあの世界に居た時はそれが普通の事だと思って生きていた。

でもあれは普通ではない異常な世界だったと知ったんだ。

豪華な生活をしたい訳ではないんだ。

普通の生活をしたいんだよ。

普通に起きて、普通にごはんを食べて。

普通にお散歩に行って、普通に寝て。

普通に毎日を大好きな人と過ごしたいんだ。

僕は無理難題を言っていますか?

普通であることはそんなに難しい事ですか?

僕達全ての動物が普通に暮らす事が出来る世界はそんなに難しい事ですか?

普通であることは僕達には許されないのですか?

普通であること。

ただそれを求めているだけなのに。。。












ニックネーム みぞ at 23:36| Comment(12) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2008年03月16日

ひじきくんの幸せのために

僕がひじき君と出会ったのは2月7日だった。

初めて会った時からひじき君はとても積極的で僕に遊ぼう遊ぼうって言っていた。

僕は初めて会う子と遊ぶなんて怖かったんだよ。

でもひじき君はそんな事全然気にしないんだ。

僕の顔を舐めたり体当たりしてきたり。。。

とにかくすごい積極的な子だったよ。



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僕は最初はその積極的なひじき君に戸惑ったんだ。

でもあんまり遊びに誘うものだからヤケになって追いかけっこしてみたんだ。

驚いたよ。誰かとこうして遊ぶ事がこんなに楽しいなんて。

僕は今まで経験した事の無い楽しさを知ったんだ。



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つくねお兄ちゃんと踊っていたらひじき君も一緒に踊ってくれたよ。

僕はあんまり上手じゃなかったのにひじき君はとっても上手に踊れるんだ。

僕は少しずつひじき君と一緒に遊ぶ事を楽しいと思うようになっていたんだ。



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朝起きたらまず初めにつくねお兄ちゃんとひじき君と一緒に踊るんだ。

その後はひじき君とプロレスをするんだよ。

それが僕の日課になっていたんだ。

そして疲れたらお昼寝するんだよ。

お昼寝する時もいつも一緒だよ。



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お散歩も一緒。

ごはんを食べる時も一緒。

何をする時もいつも一緒だったんだ。



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でもある日ママが僕にこう言ったんだ。

「そろそろひじき君の本当のご家族を捜さなくちゃね」

そう言ったんだよ。

僕はそれがどういう意味なのかわからなかったんだ。

毎日こうして楽しく遊んでいるのにどうして離れ離れにならなくちゃいけないの?

どうしてひじき君と僕達は一緒に居たらいけないの?

ひじき君はつくねお兄ちゃんとも仲良くなってきてたんだよ。



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だからこのままずっとここに居ればいいじゃない。

僕はそう思っていたんだ。

ひじき君と遊べなくなっちゃうなんて僕は絶対にイヤだ。

そんな事言うママなんて僕は大嫌いだ。

でもそれは僕のワガママだって言うんだ。

ひじき君の本当の幸せを考えようねって言うんだ。

ひじき君の幸せ?

だから僕はママに聞いたんだ。

ここに居たらひじき君は幸せになれないの?

ママは寂しい顔して僕に言ったんだ。

「ママもひじき君の事が大好き。ずっと一緒にいたいよ。
でもそれはひじき君の本当の幸せじゃないんだよ。
ひじき君を本当の家族のもとへ送り出してあげようね」

パパもママも寂しい顔してそう僕に言ったんだ。

ひじき君の幸せ。

僕がパパとママの家族になったみたいに。

ひじき君も本当の家族と暮らさなくちゃいけないんだ。

それがひじき君の幸せなんだって。。。

「僕も幸せになりたい」

ひじき君はそう言っていた。

だから僕がそれを止める訳にはいかないんだね。

僕はひじき君の事が本当に好きだから幸せになって欲しい。

大好きな子にはいつも笑顔で居てほしい。



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だから僕はひじき君と別々に暮らす覚悟をしたんだ。

僕とひじき君は別々に暮らしていく。

でもそれは決して悲しい別れじゃない。

幸せになるためだから。

ひじき君は愛されるために生まれてきたんだよ。

そして本当の家族を愛するために生まれてきたんだよ。

僕はその事がやっとわかったんだ。

だから僕はひじき君を笑顔で見送る事にしたんだ。



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ひじき君はいつも笑顔でいてくれたから。

いつも笑顔で僕達に幸せをくれたから。

その笑顔がいつまでもいつまでも続くように僕はずっと祈ってる。

別々に暮らしていたって僕達は親友なんだ。

また必ず会える。

僕が大好きなひじき君のあの幸せな笑顔にまた会える。

だから僕はひじき君の幸せのために今は寂しくても我慢するよ。

それがひじき君の幸せになるなら。

それでひじき君が幸せになるなら。

僕はいつもひじき君を思ってるよ。

ひじき君が大好きだから。

ひじきくんの幸せのために。。。




ニックネーム みぞ at 19:17| Comment(18) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2008年03月07日

やさしいひと

僕はあの場所を出てからたくさんの人間に出会ったよ。

僕を助けてくれた人達。

そしてパパとママ。

パパとママのお友達。

とにかく色んな人達に会ったんだ。



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そしてこの前もとても 『やさしいひと』 に会ったんだ。

ひじき君が僕のお家に来る前に居たあの場所。

その 『やさしいひと』 はあそこに居たひじき君をずっと思っていたんだって。

その人は本当はひじき君と一緒に暮らしたい。

でもお仕事が忙しくてあんまりお家に居ないからひじき君に寂しい思いをさせちゃう。

だからひじき君と一緒に暮らすのを諦めたんだって。

でもママがそれでも元気になったひじき君に会って貰いたいって言ったんだ。

そしてこの前、僕も一緒にその人に会ってきたんだ。

ひじき君の事、僕の事、とてもやさしい瞳でみつめていたよ。

その瞳はとても温かみに溢れていて僕は初めて会った人なのに撫でて貰えたんだ。

僕は今でも初めて会う人に触られるのは怖いんだ。

でもその人は僕の頭を撫でてくれた。

不思議だった。

僕は全然怖くなかった。



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僕が変わったのかな?

考えてみたけどやっぱり知らない人に会うのは今でも怖い。

その人は特別だった。

とても 『やさしいひと』 だったよ。

僕は気付いたんだ。

本当のやさしさって、その人を思いその人の幸せを願う強い人の事なんだね。

その場しのぎの優しさなんて、本当に優しいとは言わないんだね。

ひじき君を思い、ひじき君の幸せを願う。

その人は確かに 『やさしいひと』 だった。



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本当の優しさを持っている人。

世の中には本当は 『やさしいひと』 がたくさん居るんだよね。

僕は今まで知らなかった。

でも僕は本当の人の優しさに触れることが出来た。

あそこを出てからたくさんの優しさに出会うことが出来た。

僕は幸運だったのかな?

そうじゃないよね。

本当はみんなが僕のように本当の優しさに出会う事が出来るはずなんだ。

でも今の世の中ではそうじゃない。

一部の卑劣な人間のせいで苦しめられている子がまだまだたくさん居る。

このままではいけないと思うんだ。

目を向けてくれませんか?

みんなの声を聞いてくれませんか?

色んな物でかき消されそうになるそのか細い声を聞いてくれませか?

あなたはきっとその声を聞く事が出来るはずだから。

あなたはきっとその優しさを持っている人だから。

あなたはその強さを持ってる人だから。

あなたはきっと 『やさしいひと』 だと思うから。

何にも負けない 『やさしひと』 だと思うから。。。







ニックネーム みぞ at 12:26| Comment(6) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2008年03月01日

『物』 じゃない

昨日、僕とひじき君とママとお散歩してたんだ。

そうしたら初めて会った女の人が僕らに話しかけてきたよ。

「ねえねえ、あなたの連れてるのはダックスよね?
随分と珍しい模様ね。そんなダックス初めてみたわ」

そう言って僕らに話しかけてきたんだ。

僕とひじき君はこの辺ではあんまり居ない、珍しい模様をしてるんだって。

だからその女の人は僕達を見て ‘欲しい’ と思ったみたいなんだ。



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僕達を欲しい。

僕達を飼いたい。

僕達と一緒に暮らしたいと思ってくれる事は嬉しいよ。

でもねその女の人は僕達が好きだから一緒に暮らしたい訳では無いんだって。

その女の人の息子さんとお孫さんに僕達を見せたいだけなんだって。

僕達みたいな模様の子が家に居たら息子さんとお孫さんが遊びに来てくれるから。

僕達を見たくてお家に来てくれるから。

だから僕達みたいに珍しい模様の子が欲しいと思っただけみたいなんだ。

それを聞いて僕は何だか悲しい気持ちになったんだ。

だって僕は今までその為に利用されてきた繁殖犬だったから。

僕みたいな模様だと高い値段で売れるから。

その為だけの繁殖犬だったから。



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僕達の事を心から大切に思ってくれるなら僕達も一生懸命あなたに尽くすよ。

でも珍しいから自慢したいだけに僕達を利用するのは止めて欲しいな。

僕達はぬいぐるみじゃないよ。

僕達は自慢するための 『物』 じゃないよ。

僕達はみんな 『命』 を持ってるんだ。

あなたと同じ 『命』 を持ってるんだよ。



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人に自慢したいだけで僕達を買わないで。

僕達を買うならちゃんと僕達と一緒に暮らす覚悟を持って。

ただ単に欲しいと思っただけなら僕達を買わないで。

そうして買って手に入れたとしてもあなたはすぐに僕達を飼えなくなるから。

飼えなくなった僕達は何処へ行くの?

あそこでしょ?

この前までひじき君が居たあの場所でしょ?

僕らは物じゃないんだよ。

人に見せびらかす為だけに僕達は居るんじゃないよ。

一緒に暮らして一緒に幸せを感じる為に僕達は居るんだよ。

僕達は物じゃないよ。

見せびらかす為の物じゃないよ。

『物』 じゃないんだよ
 







ニックネーム みぞ at 18:24| Comment(12) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2008年02月21日

ひじきくん

この前突然ママが僕達に言ったんだ。

「今日から新しい子がくるからね。よろしくね」

そして僕のお家に知らない男の子がやって来た。

その子は僕と同じミニチュアダックスの♂だったんだ。



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ママが言うにはこの子も捨てられた子なんだって。

最初は迷子かと思ったけど、この子のパパとママはとうとう現れなかった。

だからこの子は処分されちゃうところだったんだよ。

なんでだろうね?

どうしてこの子のパパとママは迎えに来なかったんだろう?

雨が降った日に首輪とリードを付けて一人で歩いていたんだって。

おかしいよね。

自分の家族が居なくなったら捜すのが普通でしょ?

でもこの子の家族は誰もこの子を迎えに来なかったんだ。

というよりもこの子は捨てられたんだ。

大雨の日にびしょ濡れになるのがわかっていたのに捨てられたんだ。

この子は体中にゴミと毛玉が付いていてもの凄く臭かったんだ。

お耳も僕と同じくらい汚れていたんだって。

3週間も保護センターという場所で過ごしたけど誰もこの子を迎えに来なかった。

だからママがこの子をお家に連れてきたんだ。

まずはこの子を綺麗にしなくちゃいけないね。

僕がいつもシャンプーしてもらうお店でとっても綺麗にしてもらったんだよ。



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でもね、僕と同じで一回のシャンプーでは綺麗にならなかったんだ。

僕と同じ臭いがしてたんだよ。

だからきっとこの子も僕と同じ様な時間を過ごしてきたのかもしれないね。



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でもこの子は僕と全く違うところがあるんだ。

僕は人間が怖くて仕方なかった。

でもこの子はとっても人間が好きなんだ。

大好きなんだよ。

僕のママにいきなり抱きついて甘えてたんだよ。

僕なんてママに甘えるまで凄く時間掛かったのにね。

ママがその姿を見て言ってたよ。

「この子は最初の頃はきっとすごく可愛がられていたんだろうね。
でも途中でこの子と暮らすのがイヤになったんだろうね。
そうやって随分長いこと放置して挙句の果てに捨てちゃったんだね」

それを聞いて僕は不思議に思ったんだ。

どうして最初は可愛がられていたのに途中からイヤになっちゃうの?

どうしてこんな姿になるまで放っておけたの?

この子が何をしたの?

こんな酷い姿にされるような悪いことをしたの?

ねえどうして?

僕はママに聞いてみたんだ。

でもママにはわからないんだって。

だから僕はパパにも聞いてみたんだ。

でもパパにもわからないんだって。



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一緒にお散歩したりできるんだよ。

僕はお外が怖くてたまらなかったけどこの子は全然平気なんだ。

僕は上手に歩けなかったけどこの子はすごく上手に歩けるんだ。

もう随分前から僕達の家族みたいにいっぱいパパとママに甘えるんだよ。

よっぽど人間が好きなんだね。

この子はママに 『ひじき』 って名前をつけて貰ってたよ。

それを聞いたパパが

「また食べ物なの?」

そう言って皆で一緒に笑ったよ。

ひじき君も一緒に笑ったよ。

とっても嬉しそうな笑顔だったよ。

こんなに素敵な笑顔が出来るひじき君。

だからきっと素敵な家族が見つかるよね。

ひじき君だけの家族が見つかるよね。



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でも僕はやっぱり解けない謎があるんだ。

どうしてひじき君は大雨の中、酷い姿で捨てられなくちゃいけなかったの?

どうしてそんな姿になるまで放っておく事が出来たの?

どうしてひじき君を捨てたの?

どうして 『命』 をそんな簡単に捨てられたの?

ねぇどうして?

どうしてなんだろう。。。





ニックネーム みぞ at 19:59| Comment(14) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2008年02月17日

僕のお友達

僕があそこを出た時に、一緒に命を救われた子達が居るんだ。

チワワの可愛い女の子。

イタリアン・グレーハウンドの女の子。

そして僕。

みんな幸せになるためにあそこを出たんだ。

チワワの女の子はすぐに新しいパパとママのお家に行ったんだよ。

そして今はとても幸せになったんだよ。

イタリアン・グレーハウンドの女の子は一緒にここのお家にくる事になったんだ。

でもちょっと事情があって僕達を助けてくれたママのお友達のお家に行ったんだ。

それからしばらくしてここへやって来たんだ。

幸せになるためにここへやって来たんだ。



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イタリアン・グレーハウンドのかのこちゃんだよ。

かのこちゃんもあそこの人間達に子供を産むようにずっと利用されてきた。

あそこを出る時に奴らがかのこちゃんを指差して言ったんだ。

「これは子供をつくれなくなったからお産には使えないよ」

奴らはかのこちゃんに対してそう言ったんだ。

僕もあそこの皆もそうだけど 『これ』 とか 『あれ』 とか。

そんな風にしか呼ばれた事は無かったよ。

でもこれからはちゃんと僕達だけの名前で呼んで貰えるんだ。



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かのこちゃんのお名前はママのお友達が付けてくれたんだよ。

かのこちゃんは名前を呼ばれるといつも可愛いお顔で笑っていたよ。



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かのこちゃん。

僕と一緒で辛い時を強いられてきたかのこちゃん。

でもこれからはかのこちゃんだけの幸せが待っているんだ。

その為に色んな人がかのこちゃんを応援していたんだ。

そしてかのこちゃんは幸せを掴んだ。

二度と寂しい思いも、辛い思いも、悲しい思いもしなくていいんだ。

かのこちゃんだけの家族。

かのこちゃんも見つけたんだ。



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かのこちゃんは新しいお名前を貰って 『リヨンちゃん』 になったんだ。

リヨンちゃんのママは本当に優しくて僕も大好きなんだ。

その温かい手でいつも僕を撫でてくれるよ。

僕の為に涙を流してくれたんだ。

「今までよくがんばったね。偉かったね。これからいっぱい幸せになりなさい」

そう言ってくれたんだ。



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リヨンちゃんは僕のお家のすぐそばに住んでるよ。

とっても広くて綺麗なお家なんだよ。

優しい家族に恵まれて毎日幸せに過ごしているんだよ。

それから僕達があそこを出た後に幸せになったお友達がいるんだ。

トイ・プードルのミミちゃん。

ミニチュア・シュナウザーのCOCOちゃん。

みんな幸せになったよ。

僕と同じ様に辛い思いをしてきたけどみんな幸せになったんだ。

僕の大切なお友達。

まだまだ辛い思いをしているお友達がたくさん居るけど。。。

でもきっといつか必ずみんなと同じ様に幸せになれるよね。

その為にも僕は幸せにならなくちゃいけないんだ。

僕の姿を見て僕のお友達を幸せにしたいと思う人が居るかもしれない。

みんなの為にも僕はもっと幸せにならなくちゃ。

僕のお友達のためにも。。。

ニックネーム みぞ at 19:47| Comment(16) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2008年02月11日

僕の家族

僕は生まれて少ししたら家族と引き離されたんだ。

お父さんともお母さんとも兄弟とも。

僕達はすぐに離れ離れになったんだ。

僕の家族。

僕の家族は今何処に居るのかな?

会いたいけど何処に居るのかわからないんだ。

生きているのかそうじゃないのか。

それさえもわからないんだ。

僕の家族は今何処に居るんですか?

僕はあの箱の中に居る間は、生まれた頃の楽しかった事だけを思い返していた。

お母さんの温もり。

兄弟達の匂い。

それだけを思い返して3年5ヶ月過ごしてきた。

そして僕はあの日あそこを脱出した。

新しい家族と出会うために。

二度と離れ離れにならない僕だけの家族を捜すために。

そのために僕はみぞママのお家に来たんだ。

ここでいっぱいお勉強して新しい家族のもとへ旅立つために。



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でも僕はここのお家を旅立つことは無かった。

だってここが僕の本当のお家だったから。

僕の本当の家族はここに居たんだ。

僕を家族にする事にみぞママは凄く悩んでいた。

本当は僕を家族にしたいけど、もっともっと素敵な家族を見つけなくちゃ。

毎日僕にそう言っていたんだ。

僕はどうして皆と家族になれないの?

僕はいらない子なの?

ねぇ、僕は皆にとって必要ないの?

僕は毎日みぞママにそう言ったんだ。

そしてある日、みぞママは僕にこう言ったんだ。

「ねぇわさび、ここのお家に居たら窮屈な思いをさせちゃうかもしれないよ。
ごんたもあずきもつくねも居るから騒がしい毎日だよ。
それでもよければパパとママの子になって皆と家族にならない?」

みぞママは僕にそう言ったんだ。

僕は嬉しかった。

飛び上がるほど嬉しかった。

僕にも家族が出来たんだ。

僕だけの家族が出来たんだ。

楽しい時も、嬉しい時も、寂しい時も、悲しい時も、辛い時も。

僕のそばに居てくれる。

僕を皆で守ってくれる。

僕だけの家族。

僕はやっと本当の家族の愛を知る事が出来たんだ。



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僕の大好きなごんたお兄ちゃん。



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僕の大好きなあずきちゃん。



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僕の大好きなつくねお兄ちゃん。

そして僕はこの日からこうちゃんパパの事を 『パパ』

みぞママの事を 『ママ』

そう呼ぶ事にしたんだ。

皆と同じ様にパパ、ママって呼ぶ事にしたんだ。

最初は照れくさかったけどパパもママも僕が呼ぶとちゃんと振り向いてくれるんだ。



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これからはずっとずっと一緒にいようね。

僕が虹の橋を渡ってもずっとずっと家族でいようね。

どんな時も一緒だよ。

ごんたお兄ちゃんが眠い時は僕も一緒に眠るよ。

あずきちゃんが遊ぶ時は僕も一緒に遊ぶよ。

つくねお兄ちゃんが楽しい時は僕も一緒に楽しむよ。

パパが疲れて休む時は僕も一緒に休むよ。

ママが笑った時は僕も一緒に笑うよ。

どんな時も一緒だよ。

それが家族だよね。

家族ってそういうものだよね。

僕だけの家族。

僕はやっと皆と本当の家族になれたんだ。。。

ニックネーム みぞ at 21:43| Comment(16) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする