2008年01月26日

生きるために・・・

この家に来てからの僕はとても穏やかな時間を過ごしているんだ。

僕は生まれて初めて心地良く寝られたんだ。

僕がずっと寝ていたところは硬くて冷たくて汚かったんだ。

でもここの家に来てからはフワフワした物の上で寝かされたよ。

最初はフワフワした物の上に居ると落ち着かなくてなんだかイヤな気分だった。

だから僕はすぐに部屋の隅へ行き硬い場所を探したよ。



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硬くて冷たい場所でしか寝たことが無かったからそこ以外は落ち着かなかったんだ。

でも女の人はすぐにフワフワした物の上に僕を移動させたんだ。

「ここで寝ていいのよ。ここの上は気持ちがいいのよ。体が痛くないから」

僕を移動させながらそう言っていたよ。



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それからその女の人は僕の隣に寝始めたんだ。

僕はびっくりしたよ。びっくりしたから飛び起きちゃったよ。

でもその女の人は当たり前のように僕と一緒に寝始めたんだ。

僕はイヤだったけどフワフワした物の上で寝かされて少しずつ眠くなってきたんだ。

そして僕は生まれて初めてゆっくり気持ち良く眠る事が出来たんだ。

そしてこの家に来てから4日目の朝に僕は又車に乗せらたれたよ。

どこへ行くのかわからなかったけどとりあえず一緒に行ったんだ。

その場所は僕が、僕達が一番嫌いな場所だった。。。

僕の仲間はその場所へ連れられて行くと2度と戻って来なかったから。

そこで 『注射』 という名の変な物を打たれて、誰も息をしなくなるから。

それを打たれると僕の仲間は皆死んじゃうから。。。

それは 『安楽死』 という名前だけど本当はとても残酷な事なんだ。

だって僕達は生きていたいのに、もっともっと生きていたいのに。。。

誰も病気なんてしてないのに。健康なのに。。。

それなのにそこへ連れられて行った仲間は誰も帰って来なかった。

ついに僕の番が来たんだ。ついにその時が来たんだ。僕はそう思って覚悟したよ。

でもその女の人はそこに居る 『先生』 と呼ばれる人にこう言ったんだ。

「シャンプーとワクチン注射と血液検査と健康診断をお願いします。
シャンプー後にすぐに迎えに来ますから」

先生という人にそう言った後に、僕に向かってこう言ったんだ。

「2時間だけ待っててね。お注射されたり血を採られちゃうけど痛くないよ。
わさびの健康の為に調べるんだからね。2時間経ったら迎えに来るからね」

そう言って居なくなったんだ。

それから僕は色んな 『検査』 という物を受けたよ。

生まれて初めて 『シャンプー』 という事をされたよ。

それはとても気持ちが良くて、何だかとてもスッキリしたんだ。

それから少し待っていたらあの女の人が僕を迎えに来たよ。

言ったとおり本当に僕の事を迎えに来たよ。

僕はとても嬉しかったんだ。

あんまりにも嬉しくて僕は思わずその女の人に飛びついたよ。

そうしたら女の人は僕の事を見てこう言ったんだ。

「怖かったのかな?大丈夫だったかな?さあ一緒にお家に帰ろうね」

僕は嬉しかった。生まれて初めて人間の言う事を信じられた。

この人は信じていいのかもしれない。

信じたい。

僕はそう思ったんだ。。。



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そうして僕は又このお家に帰って来たんだ。

病院と呼ばれる場所から僕は生きて帰って来られたんだ。

僕の仲間は皆あそこで注射を打たれて殺されていたのに。。。

本当はあの場所は生きるために行く場所だったんだ。

僕は生きる。僕はこれからも生きるためにこのお家に帰って来たんだ。

そう。生きるために。。。

死んでいった仲間のためにも僕は生きていくんだ。。。


続きは又今度・・・











ニックネーム みぞ at 19:40| Comment(18) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする