2008年01月25日

生まれて初めての事

2007年12月7日。

僕は生まれて初めてお月様を見たよ。

それまでの僕の頭の上は僕が立ち上がることも出来ない位の高さしか無かったんだ。

あの箱の中が僕の全ての世界だったよ。

でも僕はこの日初めて知ったんだ。

僕の頭の上にはずっとずっと上まで世界があるんだって事を。

横にも下にもどこまでも世界が続いてる事を知ったよ。

初めて見たお月様。とても綺麗だったよ。

でも外の世界は色んな音がして色んな人間が居て僕は怖くて震えが止まらなかったんだ。

でもその女の人たちは震える僕の事を抱きしめてくれたんだ。

温かい手で撫でてくれたんだ。そして皆で僕に言ったんだ。

「今までよくがんばったね。今日からは辛いことも悲しい事も無いよ」

そう言ったんだ。でも僕にはその言葉の意味がわからなかったよ。

辛いって何?悲しいって何?

だって僕は生まれてからずっとあの世界で生きてきたから。

それが辛くて悲しい事なんて思わなかったから。僕らにとってはそれが全てだったから。

そうして僕は一人の女の人に連れられて生まれて初めて車に乗ったんだ。

その車はどんどん走ったよ。車が揺れて僕はとても怖かったよ。

でもその女の人は僕にずっと話しかけていたよ。

「大丈夫よ。心配しないで。
これから暖かいお部屋に行って、お腹いっぱいごはんを食べるのよ」

ずっとそうやって僕に言い続けていたんだ。

暖かいお部屋?お腹いっぱいにごはんを食べる?

そんな事がある訳無いんだ。僕には今まで一度もそんな事無かったんだから。。。

でもその人の言う事は本当だったよ。僕は暖かくて明るいお部屋に入ったよ。

そうして僕は生まれて初めてお腹いっぱいにごはんを食べたんだ。

生まれて初めてお水をいっぱい飲んだんだ。

その日はお腹がいっぱいですぐに眠たくなったよ。

でもこれは夢なんだ。きっときっと夢なんだ。

目が覚めたらきっと又、あの暗くて狭くて汚い世界に戻ってるんだ。

そう思いながら僕は眠りについたんだ。。。



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でも、夢は覚めなかった。

僕は寝て起きても暖かいお部屋の中に居たんだ。

そして昨日の女の人が僕に言ったんだ。

「今日から君の名前はわさびだよ。わさびよろしくね。
これからここで色んな事を覚えていこうね」

そうして又僕にごはんをくれたんだ。お水もいっぱい飲ませてくれたんだ。

そして僕は頭を撫でられた。又叩かれるのかと思って僕は体を震わせた。

でもその女の人は僕を撫でて抱きしめてくれたんだ。

「怖がらないで。ここには怖いことなんて何もないから」

そう言いながら僕を抱きしめて離さなかった。

でも僕は体の震えが止まらなかった。。。

人間の言う事なんて信じられないから体の震えが止まらなかった。。。


続きは又今度・・・






ニックネーム みぞ at 13:13| Comment(22) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする